「腐女子がBLにハマる○つの理由」系記事がことごとく的はずれ過ぎて笑える件
こんばんは、腐女子ブロガーC子です。ホモ大好き!!
最近腐女子の友人とばかり遊んでいるC子ですが、もっぱら自ジャンルの布教(自分の好きな作品の良さを語ること)や共通ジャンルの萌え語り(自分たちが好きな作品についてあーでもないこーでもないと議論を交わすこと)に毎回5~6時間を費やしています。
そこでつい1週間ほど前に話題になったのがこちら。
C子:「腐女子が書いてるのかエセ腐女子が書いてるのか知らねーけど、『腐女子がBLにハマる理由』系の記事って、なんか違くね?」
友人:「それな」
ネットでよく言われている「腐女子がBLにハマる理由」についてあまりにもピンと来なさすぎるので、腐女子歴十数年の現役腐女子C子が、『腐女子がBLにハマる本当の理由』について考察していきたいと思います。(※個人差がありますのでご注意ください)
※個人差って書けばなんでも許されると思ってる
BL(ボーイズラブ)と腐女子(ふじょし)
ボーイズラブ(和製英語)とは、日本における男性(少年)同士の同性愛を題材とした小説や漫画などのジャンルのこと。書き手も読み手も主として女性によって担われている。
簡単に言ってしまえば「男同士の恋愛」です。
腐女子(ふじょし)とは男性同士の恋愛を扱った小説や漫画などを好む女性のこと。「婦女子」(ふじょし)をもじった呼称である。
(中略)
腐女子という言葉は、やおい・ボーイズラブ(BL)物を好む女性に限らず、おたく趣味を持つ女性全般を指す言葉として用いられたり、女性のおたく趣味への罵倒語(蔑称)として使用されることもある。
ただし、女性おたくで軽々しく腐女子と呼ばれたり、一緒くたにされることを忌み嫌う場合も多々あるので、細心の注意が必要である。
その「男同士の恋愛」が好きな人のことを「腐女子」と呼びます。
しかし「おたく趣味を持つ女性全般」が「腐女子」であるというのは、世界を揺るがすほどの大きな間違いです。
ヘタすると第三次世界大戦に繋がりかねませんので厳重注意。
話すと長くなるのでここでは割愛します。
全く読む必要はない「腐女子」C子の紹介
簡単にですが、C子の経歴を腐女子的な視点から紹介したいと思います。
最初にハマったのは某ジャンプ系バトル漫画のBL。
「漫画を買おうと思ったら間違ってBLアンソロを買ってしまった」ところから腐女子の道に堕ちていった、というお決まりの王道パターン。
そこから、ハマったゲーム、ハマった漫画、二次元を飛び出し禁断の三次元BLにまで手を出し、現在のホームジャンルは某BLゲームブランド作品。
ホームジャンルのお友達とキャッキャウフフしつつ、新作が発表されるまではサブジャンルに手を出したり、新ジャンルを開拓したりしています。
キャラ・世界観考察が大好きな考察厨。
キャラ同士の関係性に萌えることが多い。
昔は絵も書いてましたが最近はサボってます。
ちなみに腐女子ですが、ノーマルカップリング(男女の恋愛)や百合(女性同士の恋愛)もイケます。もう自分が萌えられればなんでもええんやで!
ピンと来ない「腐女子がBLにハマる理由」
それでは本題。
ネット上で見かけた「腐女子がBLにハマる理由」のなかで、ピンと来なかったものについて、ひとつずつ考察していきます。
1.大好きな○○たんが他の女キャラに取られるぐらいなら男とくっついた方がマシよ!系
好きな男性キャラに対して独占欲があり、登場する女性キャラに嫉妬心を抱いているため、女性キャラではなく男性キャラとカップルになってくれれば嫉妬しなくて済む。
ゆえにボーイズラブを好んでいるタイプ。
ん~~~~~~言ってることはわからないでもないけどなんか違う!
そもそも、「好きなキャラクターを自分以外の女に取られたくない!」って、腐女子じゃなくて夢女子(「男性キャラと自分」の恋愛を夢見る女子)の思考なんですよね。
自分は、好きな男性キャラを女性キャラに取られたくないとかいう以前に、好きなカップリング(以下CP)を考えるにおいて女性キャラの存在ははなから頭にありません。
別に女性キャラが嫌いだから脳内から排除しているというわけではなく、脳内がCPでいっぱいなので、女性キャラのことを考えている暇などない。
カレー作る時に、「材料にホチキスの芯入れよう!」とか思わないじゃないですか。
カレー作る時にホチキスの芯のこと考える人なんていないと思うんですよ。
それと同じです。
自分を男性キャラに投影し、「擬似攻め」を味わっている系
性別上どうしても女性が男性を攻める、上になる(色々な意味で)ことは難しい、でもBLの攻めに自分を投影すれば、女でありながら男を屈服させることができる!
だからボーイズラブが好きです。
男性×男性に女性が自己投影したら女性×男性になっちゃうじゃないですか精神的に。
そしたらそれはもうボーイズラブではないと思うんですよね。
好きなCPに自分を重ね合わせるとか、私にはおこがましすぎてできません。
好きなCPの恋愛事情を物陰からこっそり覗いている、というのが腐女子であると思っています。
「▲▲(攻めキャラ)に攻められてる○○(受けキャラ)かわいいなぁ~~」ぐらいは思うけど、あくまでかわいいのは「▲▲に攻められている○○」なのであって、「私という意識を自己投影した▲▲に攻められている○○」ではないのです。
かといって、「腐女子は受けキャラに自己投影している」というのもどこか違うんです。
やっぱり物陰、部屋の隅っこ、好きCPの恋愛の邪魔にならない場所、が腐女子のベストポジションなんじゃないでしょうか。
「受けに自己投影するのが本物の腐女子!しない奴はエセ腐女子!」というのがまわっているそうですがそれではここで二曲続けてお聞きください
— 松崎べね (@Matsu_Bene) 2016年3月28日
「自己投影をし出したらそれは腐ではなく夢女子」
「受けに自己投影するとか受けに申し訳ないと思わないのかver.K(過激派)」
それではどうぞ
男同士という禁断の恋!障害があるほど萌えます!系
これはぶっちゃけ、間違っていない、むしろ正解だと思います。
男同士というマイノリティ、その障害を乗り越えて結ばれる愛。
「周りがなんと言おうと俺はお前が好きだ!」
「男とか女とか関係ない、お前だから好きなんだ!」
美しいですね。やっぱりホモは最高だぜ!
しかし、二次創作BLはこの限りではない、と私は思います。
二次創作物(にじそうさくぶつ)とは、原典となる創作物(以下、「原作」という)に登場するキャラクターを利用して、二次的に創作された、独自のストーリーの漫画、小説、フィギュアやポスター、カードなどの派生作品を指す(そのため、一次作品のメディアミックスは含まれない)。
主として同人誌の分野において使用されている用語であり、著作権法上の用語である二次的著作物とは異なる。
C子を腐女子の世界へ陥れた某ジャンプ系漫画のアンソロジーも、二次創作の一種です。
私は主に二次創作が好きで、PixivやTwitter上に投稿される二次創作BLのマンガやイラスト、小説をよく見たり読んだりしています。
そういったBL作品が「障害のある恋愛だから好き」なのかと言われると、これまたピンと来ない。
なぜなら、「(二次創作)BLはファンタジーだから」なのではないかと思います。
(二次創作)BLにおいて同性愛は当然のごとく受け入れられていて、なんなら男でも妊娠するし、子ども産むし、当たり前のように祝福されるし、そこに障害なんて存在しないんです。
例えるなら、「ONE PIECE」のゾロとサンジが恋人同士でも、麦わらの一味はそれを何でもないことのように受け入れている。
「ゾロとサンジ?あぁ、あいつら付き合ってるけどそれがどうかした?」
そこに、男同士の葛藤とか障害とかって、あんまり存在しないんですよね。
もちろん、「障害があるから萌える」とか、そういった葛藤を描いた二次創作作品もたくさんあります。
なので、これはC子の個人的な意見というか、完全に主観、好みの問題なのかもしれません。
じゃあなんで腐女子はBLが好きなのか?
この見出し書いてておかしいなって思ったんですけど、「腐女子はBLが好き」なんじゃなくて、「BLが好きだから腐女子」なんですよね。
腐女子である自分がなぜBLを好きなのか。
なぜBLに萌えるのか。
理由など
ない
いやほんと、ふざけてるとかじゃなくて、わかんない。全くわかんない。
自分がどうしてBLが好きなのかがわからない。
自分がBLのどこを好きなのかがわからない。
しいて言うなら、好きなキャラ同士がじゃれあってたらかわいい。萌える。
そんなレベル。
「あのキャラとこのキャラをカップリングにしよう」
「あのキャラは受け、あのキャラは攻め」
とか決めるのも完全に自分の中のフィーリングです。
それに名前などない。理由などない。
「なんとなくそれが萌えるから」である。
そんなむずかしいことじゃなくて好きなキャラと好きなキャラが一緒にいると幸せじゃん???????<RT
— わたな@春コミ西1セ23a (@n_natane) 2013年5月28日
私がBLにハマった4つの理由は、血と肉と運命と必然だよ(キリッ)
— やませいよう (@sey_yo) 2013年5月28日
私がホモ好きなのはホモ好きだからです!それ以上もそれ以下もなくホモが好きだからです!!実際どんな理由でって言われてもホモが好きだからホモが好きなんです!ホモが好きなんですよ!!理由なくちゃいけないんですか!わかって下さいよおおぉ!!!!
— 祭屋みきちんぽぽ (@Mikipedia_) 2013年5月28日
それな。
もちろん、確固たる理由があってBLが好きな人もいるでしょうし、それは素晴らしいことだと思います。
しかし、私のように理由がない腐女子の皆さんもいらっしゃる。
ジェンダーが、世界が、欲望が、性別が、文化が、社会が、客観性が、と、色々難しい言葉で議論をされているのを見かけたりもしますが、私の中で「ボーイズラブに萌える」というのは、"なんかキュンとするから"っていうただそれだけのことであって、そこに無理やり理由をくっつけなくてもいいんじゃないでしょうか、というお話でした。
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