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18禁BLゲーム「神学校-Noli me tangere-」を不眠不休でフルコンプした感想

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ご注意
この記事は18禁ボーイズラブゲームを題材とした記事です。
18歳未満の方、「ボーイズラブ・腐女子に嫌悪感を抱く」という方は閲覧をお控えください。もし気分を害されましても、責任を負うことは出来ません。
少しでも興味のある方は、このままスクロールして頂けるともしかしたら新しい扉が開けるかもしれません。
ネタバレしないように細心の注意を払っておりますので、購入を迷っている方は安心してお読みください。

神学校-Noli me tangere-とは

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一言で言うと、クッッッッッッッッソ面白いR18BLノベルゲームです。

私は現在フリーランスのライターとして仕事をしているので割と時間の融通は効くんですが、納期的に厳しい仕事がなかったこともあって、一週間ぐらい不眠不休でプレイしてしまいました。

というか話の続きが気になって気になって、ホモ大好きなんですけどホモとかもうどうでもいいから話の真相が知りたくて知りたくて知りたくて知りたくて死にそうだったので、目を血走らせながら毎日眠さの限界が来るまでプレイしてました。最高でした。

あらすじ


『神学校 -Noli me tangere-』オープニングムービー

時は何度めかの世界大戦後。
戦争による傷跡が、漸う癒え始めた頃の英国。

とある地方の郊外に、古めかしい神学校が存在していた。
前時代の修道院さながらの厳格な規律と質素を旨とする校風で知られ、
数多の高位聖職者を排出してきた全寮制の伝統校である。
学生達は時代を帯びた修道院を学舎に、祈りと学びの日々を送っている。


その中でもひときわ優秀で敬虔な学生、マイケル。
牧師の家庭に生まれ、教会を遊び場として育ち、
自らも父と同じく神の僕として生きることを何ら疑わなかった少年。


しかし、聖誕祭の夜、悲劇が彼を襲う。
久々の家族との再会に胸躍らせて帰郷した彼の眼前で
黒焦げの骸と化していた、父と母と妹―――。
そして、家族の焼死という残酷な事実は、
これまで呼吸するよりも自然だった神への賛美を呪詛に変え、
彼を復讐に燃える怒りの塊へと変貌させてゆく。


聖夜、家族を奪い去ったのは何者なのか。
そして、焼け落ちる寸前の壁にマイケルが視た、
あの忌まわしい刻印は……。


やがて見え隠れする、悪魔崇拝の秘密結社。
天使の名を持つ少年は、真実という禁忌に足を踏み入れてゆく―――。

引用:http://pilslash.jp/product/shingaku/story.shtml


もうあらすじだけでだいぶワクワクすると思うんですがいかがでしょうか。


物語の主人公はマイケル・レヴィという名のまるで天使のような美しい少年。

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カワイイ~~~~!!!!


マイケルは、神学校と呼ばれる神父や牧師など聖職者を養成するための学校に在籍しており、学年の監督生を務めるほど優秀な生徒。
父が牧師ということもあり、非常に信仰心の厚いキリスト教徒の少年です。

この神学校は全寮制の男子校(←萌えポイントです)であり、規則などもかなり厳しめ。
全寮制ゆえに長期休暇の時には実家に帰るのですが、そこで物語の肝となる事件が起こります。


クリスマスの夜、実家に帰ったマイケルが見たものは、何者かによって惨殺された父と母と妹のむごたらしい姿。

この事件を機に、マイケルはあれほど信仰していた神を恨むようになります。
「どうして主は家族を助けてくれなかったのか」と。

そして、家族の死体のそばの壁に描かれていた謎の刻印。

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悪魔の印である「逆さ十字」に蛇が巻きついた、おどろおどろしいマーク。
このマークを手がかりに、家族の死の真相を調査していくマイケル。

神聖な場所である神学校に存在するという「悪魔崇拝の秘密結社」の噂。
次々と巻き起こる不吉な事件。
マイケルの父や母、妹を殺したのは、いったい誰なのでしょうか。

プレイ済ユーザーからの高い評価

このゲーム、とにかくプレイしたユーザーからの評価がめちゃくちゃに高いんです。
Amazonのカスタマーレビューは、レビュー数こそ少ないものの、評価は堂々の星5つ

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また、BLゲーム・乙女ゲームを専門的に扱う雑誌「Cool-B」が行ったBLゲーム大賞にて、

  • シナリオ部門3位
  • BLゲーム部門8位

に入賞。

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この賞に入賞しているゲームはプレイしたことがあるものばかりなのですが、正直神学校の順位は納得出来ないほど低い!というのが個人的な感想です。
どのゲームもすっごい面白いんだけどさ…
でもシナリオ部門に入賞したのは納得。緻密に練られたシナリオは本当に遊びごたえがあります。

神学校-Noli me tangere- おすすめポイント

何と言ってもストーリーが面白い

18禁BLモノですがあくまでもノベルゲームなので、シナリオが面白くないとお話になりません。

RPGなんかだと、「ストーリーは微妙だけど戦闘が面白いからまぁ良作かな」みたいなとこありますが、読ませるゲームとしては話がつまらなかったり、読み飽きる文章だったりするともうすぐに投げ出したくなるんですよね。

しかし、Amazonのレビューでも特にシナリオ面を高く評価する人が多かった「神学校」
殺人事件や悪魔崇拝などが絡んでくるので、ストーリーは全体を通してシリアス。
で、話のボリュームがとにかく多い。
長い。長いんです。キャラクターのルートに入るまでも長い。ルートに入ってからも長い。

しかし、長いのに全くといって良いほど飽きない、ダレないのがこのライターさんのすごいところ。
キャラクターの個別ルート1本読み終わるのに12時間ぐらいかかり、それが5人分、そして共通ルートを合わせたら60~70時間ぐらいプレイしていましたが、読み疲れたりすることなく最後までプレイできました。

神学校のプレイ中は寝食とトイレ以外はマジで席を立たずに、眠くなったら椅子で寝てたぐらいです。
それぐらい没頭してました。

ミステリー小説を読んでいるような楽しさ

物語の序盤からかなりの伏線が散りばめられていて、犯人はこの人かな?あの発言はこういう意味なのかな?と自分で考えていくのがとても楽しかった!
ミステリー的な作品ですがめちゃくちゃ理不尽で難解なトリックとかがあるわけでもないので、勘のいい人はだんだん真相がわかってくると思うのですが、その難しさがとても丁度いい。


あと、シナリオライターさんがミスリードを誘うのがかなり上手です。
「読み手はきっとこう考えるだろうな」というところまで予測して、その斜め上を行く展開を毎回ズバッと突きつけてきます。

効果音やグラフィックも相まって途中かなりおっかないシーンやびっくりするシーン、グロテスクなシーンもあるのですが、グロテスクなシーンは表示されないようにできる親切設計なオフモードがあるので安心。
びっくりシーンは、効果音の音量を下げておけば割と怖くなくプレイできると思います。

エロいだけではないのである

18禁BLゲーム、つまりアダルトゲームなのでもちろんエロいシーンもたらふくあるのですが、

「とりあえず男同士のセックスシーン適当に入れておけば満足するんだろ?」

みたいな、シナリオそっちのけでエロいだけのゲームなんかも存在するのに対し、神学校は

「BLうんぬんを抜きにして、一種のミステリーとしても出来上がっている」作品といっても過言ではありません。

色んな人にプレイしてもらいたいので、アダルト要素やBL要素を抜いたミステリー作品としてコンシューマー化してほしいな~とも思うんですが、聖職者を教育する=同性愛が固く禁じられている場所で同性を好きになってしまう少年たちの葛藤なんかもこの作品を唯一無二の存在たらしめている要素なので、こうなんとも言えないジレンマに陥っています(?)

キャラクターひとりひとりの掘り下げがすごい

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メインの登場キャラは上記の6人。
どのキャラクターも性格や設定が細かく掘り下げられていて、なかなかものすごく壮絶な過去を持っている人も。

ネタバレになりそうなので詳しくは伏せますが、最初にプレイできるのはこの中の3人。
3人をクリアすると物語の黒幕ルートが解禁され、それもクリアするとすべての真相がわかる最後の1人が解禁されます。


もうね、どのルートもすごく良かったんですよ。泣けるわ萌えるわで脳内大忙し。

最初の3人は誰からでも攻略できるんですが、緊張感のある物語を楽しみたい人、
マイケルとともに秘密結社の黒幕は誰なのかを悩みたい人は、一番左端のどう見てもCV緑○光っぽい耽美な美人から攻略するのがおすすめです。
私の推しキャラでもあります。かつてBLゲームでこんなにニヤニヤしただろうかってくらいニヤニヤしながらプレイしてました。
かわいい。とてもかわいい。


あと、BLゲームって同性愛を扱っているわけなんですけど、たまに「主人公、なんでこいつのこと好きになったん……」と、同性カップルになるまでの関係とか物語の描写が曖昧なシナリオのゲームがあるんですよね。

自分はかなりシナリオ重視派なので、そういうキャラ同士の関係性の描写が浅いゲームはあんまり好きではないんですが、神学校はそういう「同性同士がいかにして恋愛関係になるのか」という描写も丁寧で、すごく好感が持てました。萌えました。

BGMがよいです

このブログでゲームに関する記事を書く時にさんざん語ってきた「BGMについて」。
神学校も音楽がすっっごくいい!

特に泣かせるシーンでのBGMの盛り上げがかなり涙腺を刺激します……音楽の力ってすごいな~~と思わせられます。
あとは主人公が疑惑を感じるシーンや不気味で不可解な事件が起こるシーンなどは、かなり雰囲気に合ったBGMが流れていて、より物語に引き込まれます。

あとは、GoodENDのエンドロールで流れるボーカル曲が特に気に入ってて何回も聞いてます。
「We Are One」というタイトルなのですが、これがまた全部クリアしてから聞くとタイトルからすでに泣けるという……。

受け攻め選べます

主人公のマイケルが受けか攻めかをキャラごとに選べるシステム。
10パターンのカップリングが楽しめるので、新たな性癖が開花します。

私は、割とどのゲームでもかわいい主人公受けが好みだったのですが、見事に覆りました。
もちろん、地雷がある人は選択肢で簡単に回避できます。

BL好きなら一度はプレイしてほしいゲーム

今まで「BL好きだけどBLゲームはプレイしたことない」という友人に、「おすすめのBLゲームある?」と聞かれたらだいたい「ラキドか咎狗かドラマダでもやっとけば?」と答えていた私ですが、今後は神学校を全力でおすすめしていこうと思っています。

神学校を発売しているブランドである「PIL/SLASH」さんは、割とキワモノ、というかトラウマゲーを作るメーカーです。
BLゲーム界隈の腐女子に「ピルスラ」と声を掛けると顔が青ざめる人もいるとかいないとか…という感じで、神学校もなかなかエグい、グロい、精神的に参るシーンが無きにしもあらずなんですが、それを上回るシナリオの面白さや感動、萌えが詰まっていると思います。


あと、個人的すごいなぁと思ったのはフォントが変えられるところ。
さすがに江戸勘亭流にしたら世界観ぶち壊しなので普通にMS明朝体でプレイしました。

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ボイスOFFやスキップ機能もあったり、システム周りも快適。
18禁BLがどうしてもダメ!って人におすすめは出来ませんが、なんとか読めるかも…って人にはおすすめしたいです。
BLエロシーンがダメな人には、私が家まで行ってホモっぽいシーンの所は全部スキップするお手伝いをするのでぜひご連絡ください。


コミカライズもされてます

ゲームを買うのは敷居が高い…という方にはコミックスがおすすめ。
あのボリュームをよくこの二冊にまとめたな……と感心してしまいます。

ボイスなしのDL版も発売中

dlsoft.dmm.co.jp


DMMから、ボイスなしのリーズナブルなDL版が発売されています。

主人公マイケルの声優さんの演技、特に泣きの演技がすごく上手くて感動をそそるのでボイスありをおすすめしたいのですが、ボイスなしでもストーリーの面白さは十分に堪能できると思います。

また、パッケージ版はディスクレスだと作動せず、プレイしたい時はいちいちゲームディスクをPCに入れないといけないので、それが面倒な人にもおすすめ。